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HAL4550

コリブリ

Colibriと云う恐ろしいカートリッヂ(2014/8/09記)


Colibri(コリブリ)とはハチドリのことだ。
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仕事の合間を盗んでオーディオ店のホームページを眺めていた。特に欲しいものが有る訳でもない。


カートリッヂはないか、EMTもオルトフォンも沢山あるので必要はないが珍しいものや新しいものを探していた。LyraのTitanは有るかなと思ってページを見ていると、何とVDHのカートリッヂが出ている。既にTSD15仕様のVDHサファイヤカンチレバーは拙宅の必需品になっているので同じものがあれば高くても買いたいと思っていた。


見つけたのはVanDenHallのBlackBeautyという定価56万円もするものが168,000円で特価処分、難ありと書いてある、カンチレバーが左へ少し寄っている、それに錆と汚れである。興味があったので店に電話してVDHのBlackBeautyを聴いてみたいので夕方行くと予約をした。ついでに最高機種のColibriは有るかと聞くと両方とも視聴可能と言うので仕事を早めに切り上げて店に行った。何ヶ月ぶりだろう、こういう高揚感は久し振りで好いものだ。



これがVDH Black Beauty、云うとおり綺麗ではない。
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新品に近いColibri。
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先ずはColibriを聴かせてもらった。発売当初の定価は62万円、わたしが前に買ったBrinkmanは50万円だったが直に飽きてしまった。最初に聴いた印象はこれが62万円もするカートリッヂとは思えないほど大したことは無かった。BlackBeautyに至っては2-3万円のカートリッヂの方がよほどマシな音であった。試聴した環境が悪過ぎた、一応JBL4311と山水のAU999であるがこれでは高価カートリッヂを買う気になれないからもっとマシな装置で聴かせて欲しいと頼むと4341でどうだろうというのだが、目の前に馴染の深い中期パラゴンがあるのでアキュフェイズのプリとMC2500をつないで貰った。それほど良い音ではないが、何かが違うことはハッキリ分かった。BlackBeautyも良くなったが価格ほどではない、LyraもTitanではないが比較させてもらうと圧倒的にColibriが良い、何かが違う、麻薬的な美音かも知れないが取り敢えず一緒に連れて帰ることにした、定価が82万円にもなっていた、売価は40万円から26万円に、更に20万円になっていた、誰も手を出そうとしないからどんどん売価を下げて行ったようだ。某レコードコレクターが亡くなり娘さんが売りに出したと言うことだった。初期盤のレコードが山ほどあり、これはライバル店に先を越されたらしく悔しがっていた。カートリッヂのコンディションから想像するとBlackBeautyを先に買って常用し上位機種が欲しくなり、買ったが直に亡くなったのだろう、音質の差から考えてもColibriを常用にするだろうと思うのだがColibriは新品のように綺麗でスタイラスの磨耗も見られない、ラッキーなVDHだ。


EMTに付けてあるVivのロングアームにVivのシェルを使って取り付けた、第一音でビックリ驚いてしまった。物凄く高い分解の解像度と音の出方が今まで聴いたカートリッヂと全く違う、本当に良いものだ。レコードのイメージが完全にひっくり返るほど凄い、CDともテープとも違う、全く違うメディアのようである。特にクラシックの初期盤には今まで聴いたことの無いような音が一杯詰め込まれている、そう云う発見である。なかなかレコード盤を下ろせない、次から次へとレコードをかけた。

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by hal4550 | 2015-06-16 01:00 | レコード