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HAL4550

Rigid Float13

拙ブログへ検索エンジンから頻繁にアクセス戴く記事のひとつにVivLaboアームがある。

沢山のオーディオファイルがVivLaboアーム Rigid Floatに興味を持って戴き嬉しく思い、最近の失敗談を書きます。


二週間前にSPケーブルをPADからGoldMundの50Ω伝送の純正ケーブルに換えた。劇的な変化でたいそう喜んでいた、そして、2日後にはヘッドアンプをJC-1DCに交換して、すっかり舞い上がっていた。しかし、何かがおかしいと棘のように引っ掛っていた。そして一週間レコードもCDも聴かなかった。明日から七月、そろそろ準備をしなければと思い始めていたが棘が気になって仕方なかった。


きのうからアンプの電源は入れっぱなしで朝からCDを聴いた。かなり高域が強く聴こえる、SPケーブルにA1アダプターを追加してみたが音が中央にシュリンクして果々しくない。そのまま、アンプ側のスピーカケーブルを逆相にしてみると、中が抜けて音が左右に張付いてしまう。SPケーブルは元のS1アダプターだけに戻した。


国内版レコードは聴くに耐えないほどの刺激音である、ついに六年間弄ることのなかったDD66000のフロントグリルを開けて高域を-0.5dbに絞った。DD66000には高域を-0.5db/0db/+0.5dbのアッテネータが付いている。CDには高域が少し足りないかと思うほどだが、今までの音に耳が慣れているせいかも知れない、直に慣れるさ。


LPは明らかに低域不足だ。ヘッドアンプからCotterTypeLに換えたが音の密度は上るものの低域不足は変わらない。
Rigid Float13_c0064260_2040984.jpg

もしかしたらと思い、Rigid Floatアームを確かめるとピポッド(軸)が少し下がってSPU-Gがレコード面に水平になっていない。
ピポッドの上下は横のネジを緩めて正しい位置に留め直す。驚くことに張りのある低音が戻ってきた。本当にびっくりするほどの変化だった。RigidFloat13ロングアームゆえアームの水平はSPU-Gのトレースを著しく阻害していたようだ。RigidFloatは大きなネジで簡単にピポッドの高さを調整できるので、その扱いが往々にして粗略になるが、大切なネジである事を忘れてはいけない。
Rigid Float13_c0064260_20392594.jpg

改めて低域不足がアームの調整でこれほど変わるとは思わなかった。いつ頃からアームの水平が狂っていたのかは分らないが、棘の正体はアームの調整不足だった、耳が慣れてしまうと気が付かない、劇的な変化の後は必ず揺り戻しがある、あったのだ。
by hal4550 | 2013-07-01 06:00 | レコード