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HAL4550

久々にレビンソンを

久々にレビンソンを手にした。あまり評判にならなかったML6BLである。

1985年の発表でSS78号に山中さんが紹介している。この頃はMLにとってもハーマンにとっても不遇の時代でSS誌では評価を受ける事が少なかったように思う。

SS78号は何度も読んだ。オーディオの大先輩S氏がそれまで使っていたLNP2LからML7ALに買い換えたからである。当時、わたしはS氏のオーディオルームに入り浸りだった。
MC3500の調整が口実だが、S氏のオーディオ談や美味しいコーヒに惹きつけられ毎日のようにLPを楽しませて貰った。
EMT927->ML7AL->MC3500->ハーツフィールドが奏でる音楽はとても素晴らしく、モンテベルディのオルフェオやバッハのマタイ受難曲が愛聴盤で深く感動した。その後、S氏は事情によりオーディオを続けることが出来なくなり、機材の大部分はショップに引き取られていったが、メンテが難しいMC3500とML7ALは私が買い取る事になった。

MC3500は前から所有していた二台と併せてマルチにした。ML7ALはオーディオリサーチのSP11と10年ほど併用したがカリフォルニアの青い空のように底抜けに明るい音色が好きになれず出番も少なかった。
そして、LNP2を手にした時にML7ALは手放そうと思ったが、しかし、実際に手放したのは更に数年後だった。LNP2は蒸留水のように澄み切った音で好みではなかったが、S氏のオーディオルームの音に近づきたい一心かも知れない。しかし、数年後には手放した。やはり、LNP2もSP11に取って替わることは無かった。

ML7ALとSP11は1985年の発表で謂わば同級生である。音色は正反対であるが音のスピード感は両方とも当時の物と比べて速い。

SS78号にはML7ALとML6BLと20Lの三機種の紹介記事がある。
その頃ML6L/ML6AL/ML6BLの違いは分からなかった、と言うより高価過ぎて関心が持てなかった。SP11は値引きして貰い無理して5年ローンで買った記憶がある。前からML6Lを欲しいと思っていたがチャンスは何度もあったのに購入には至らなかった。
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ML6BLが売りに出た。うそ、嘘と思った。人気が無かったのにも関らず数人の商談待ち。高い値付けも幸いしてか先約がキャンセルになり半ば強引に売って貰った。
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抜群に悪い操作性も気にならず音色は気に入っている。MM22Sには遠く及ばないが確実にSP11は追い越している。SA5000に取って替わるか楽しみである。SS78号によるとML7ALに比べて明らかな差があり、特に高域の再現に優れていると書いてあるが、今の私には少し耳障りである。記憶を頼りだが、ML7ALとは違う上質な音がする。何れにしても楽しみである。
ML6BLはSA5000と同様にLPレコード専用である。
by hal4550 | 2010-04-10 17:37 | MC3500