HAL4550

SA-4




SA-4あれこれ



SA-4も最終段階になって来た。海外のカウンターポイントのQ&Aを読んでいると色んな発見がある。


中国語の記事でSA-4Platinumと云う記事が目に止まった。マイケルの改造品である特徴的なコンデンサーへの交換、こんなものまであるんだぁと驚いた。後日SA-4の回路図の手配を頼んだホームページで世界で唯一のSA-4Platinum upgradeを見た。記事を読むと新品のSA-4が買えるほどの費用がかかるそうだ。どんな音がするのだろうか、一回聴いて見たいと願う。中国語の写真を良く見ると同じ日付の写真をコピーしたもので本当に世界唯一かも知れない。

希少なSA-4 Platium upgrade
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セミ改造版SA-4(コンデンサーが赤いDynami-cap E)
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こちらが一般的なSA-4(黄色いコンデンサーWonder-cap)
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赤いコンデンサーDynami-cap E
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それから個別にバイアスを調整できるオプションもあると書いてあった(2007年2月の記事)。いろんなことをやってくれたマイケル・エリオット、もう少し早くこれに興味を持っていたなら素晴らしかったのにと思うのである。




SA-4三連ファンの配置替え(2015/6/20記)



暑さも本格的になってきて日中25℃を軽々と越える、それに追い討ちを掛けるのが湿気である。お陰で除湿機はフル稼働であるが中々追付かない。



SA-4の背面の温度が急激に上がり出した、室温が20℃近辺だと背面の温度は上がらないがやはり工夫が必要である。考えた結果背面に近い処から排気する必要がある。SA-4の機械加工をせずに行うにはファンのレイアウトを変更するしかない。試行錯誤の結果エル型配置が良いようである、背面の温度はさほど上昇しない。もしも背面開きのSA-4が手に入ればそれにファンを取り付け問題は解決するかも知れない。茨城辺りのSA-4が余っていないかなぁと密かに願うばかりである。


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SA-4熱暴走について(2015/4/22記)



出力管6LF6のプレート及びスクリーン・グリッドが赤熱化して過電流が流れ真空管が破壊されるか電源回路が破壊され、その前に保護回路でスピーカは遮断されるだろうが、ユーザはただ煙が出るのを見るしかない。本当に大変な事態である。一見アンプ内の温度が上がると熱暴走が始まるように思われるだろうが、実際には関係ない。熱暴走は出力管のグリッドに与えられるバイアス電圧にある。バイアス電圧はメータを時計回しに最右にセットすると読める、この電圧は八本共通に成っている。そして時計逆周りにV1-V8に流れる電流が各々読める。



Marantz9やMcintosh MC3500でもプレート電流はカソード電圧を測定し変換している、SA-4も同じである。バイアスが規定値より浅くなると過電流が流れプレートが部分的に赤熱して更に過電流が増えてプレート全体が赤熱して間も無くダウンする。赤熱化し易い真空管があり、EL34やKT88はその代表であるが6550は比較的強いと経験的に思う。6LF6については経験は無いが障害が多いことを鑑みると熱暴走が起こりやすい真空管なんだろうと思う。MarantzやMcintoshはパラレルプッシュでも個々にバイアス電圧が調整できる仕様になっているがSA-4は共通で個々の電圧は調整できない、その代わり6LF6を選別して125-150mAになる真空管を使うように指示されている。個々に調整するより精神衛生上良いかも知れない。



さて、SA-4の熱暴走対策であるがグリッドバイアスの管理にある。正規のSA-4回路図は米国に注文したがマイケルは閉鎖したので何時届くか分らない。ネットのメモを見るとプレート電圧は±140Vでグリッドバイアスは-46Vとなっている。先に書いたように個々の電圧は調整できないので真空管の選別で近いものを合わせるしか方法は無い。


個々の電圧の調整法についてはネットに日本語で詳しく書かれているのでそれを参考にされると良いだろう。わたしは面識がないので勝手にリンクを貼る訳には行かないからYahoo検索で「SA-4調整マニュアル - Yahoo!ブログ」は簡単に見つかる。とても良くできたマニュアルである。リンク先は失念したが海外のQ&Aやフォーラムでも同様のことが書かれている。ポイントは6LF6のバイアス調整をするとき、前面のVRを時計回りにMAXにしてV1-V8の値を読み100-150mAの範囲か、可能なら110-130mAであればなお良い。多少揃わなくても良く肝心なことは使うときVRを反時計回りに最小値、わたしは100mAにしているがこれくらいであれば赤熱暴走を引き起こす事はなく音質劣化も無いように思う。



温度が高くなるから熱暴走を引き起こす訳ではない、バイアスが浅くなり入力信号の大きさで動作点を超えてグリッド電位が浅くなり過電流が流れ、赤熱したプレート部分から急激に過電流が流れる事になる。一旦赤熱化したプレートは元に戻ることは無く過電流が流れ易い組成になるので以後使用できない。熱でプレート赤熱化と過電流が引き起こされる訳ではないことをご理解戴けただろうか。6LF6のカソードやプレートは電子放出のために内部は数百度の熱環境で動作している訳で熱による損傷は無い。勿論熱対策をする理由は基盤が熱による変形損傷や真空管ソケットの損傷と最も熱影響を受けるコンデンサーの劣化を防ぐためである。グリッドのコンデンサー劣化でバイアスが浅くなり過電流の原因になるので熱対策はやはり必然だろう。


三連ファンと吸気口を開けたパネル
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SA-4三連ファン (2015/4/20記)



日曜日は日がな一日パラゴンを聴き続けた。結構なレベルまで追着いて来たように思う。パラゴンもSA-4も捨てた物ではない、長く付き合えるような気がする。


SA-4改造の追加を行った、二連ファンを三連ファンにバージョンアップした。これは最初から計画していたことで六個のファンを全部使うことになる。二連ファンでも冷却能力に問題はないが風量が強いために耳を澄ますと風切音がする、気になる訳ではなかったが上蓋のパネルには一台分の余スペースがあるので改造も含めてやることにした。改造は100Vのファンを直列につなぐと50Vで動くと考えるが実際は回転初速のタイミングやインピーダンスの問題で両方が同速度で回転することは有得ない、つまり回転速度が偏ってしまうことがある。これを防ぐためにファンに等電圧が掛るようにブリーダ抵抗を挟む、これにより回転は安定する。三連ファンにするために5KΩを三本つける、すると各ファンには33Vの電圧が供給され低速で安定した回転が得られる。

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電圧が下がったので風量は減り風切音は全くなくなった、しかし冷却能力に問題が出て来そうである。背面側が少し熱くなっている、実用上は問題ないのであるが熱暴走に気を付けているので少しでも不安要素は取り除きたい、風量設計を考え直す必要がある。そこでテストでファン排出口と出力管上部の吸入口を除いて全部塞いでみた。すると温度は見る見るうちに下がり全く熱を感じさせない温度になった。あとはアルミ板を貼り恰好よく見せるだけである。




後期SA-4の背面パネルの写真を見つけた、これが一番穴開きになっているものであるがこんなものでは熱対策とは云えない。やはり低速ファンを付ける必要があるだろう。

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昼間のんびり遊んでいた付けが夜に回ってきた。ソフトのバージョンアップをしないと月曜日に障害が出る可能性がある、いつかはやらなければならないと思っていたので今晩やることにした。簡単な作業の筈だったが旨く行かなかった、とうとう三時までかかって終了、丁度パラゴンルームで作業をしていたので引き続き五時までCDを聴いた。アンプは昼間が電源を入れていたので深夜の綺麗な電気で音楽も美しく聴こえる。菅野邦彦のピアノは良い、諸行無常とはこのような事かと気づかされる、だから今を留めて擱きたい気持ちになるのであろう、と菅野のピアノが教えてくれる。

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SA-4改造(2015/4/18記)



日本橋の行ったついでにSA-4の部品を買った。部品屋には私が思っているような冷却ファンは無かったので中国製を買わなければ仕方ないかとレジに持って行った。レジ前で突然閃いた、昔よく買っていたあそこなら有るかも知れないと思い、レジには取り置きを頼んで、昔よく行った塚口勇商店を訪ねた。



店先に中古部品が沢山並べてある、12cmのAC100Vファンを聞くと店先にあるという。新品のファンが六個あったので全部買った。店の奥で回転のテストをしてくれるというから100Vを二台直列に接続して半分の電圧で試すと問題なく回転し音も静かで風量も相当ある、これなら使えそうである。



昨日は朝からSA-4を開けて改造に取り掛かった。最初は背面パネルを作りかえるつもりで居たが天板パネルをそのまま使うテストをしたら効果は絶大であった。ファン二基でも静かで6LF6の上部でも殆ど熱くない、吸気口を工夫したら冷却の問題は全く無くなった。

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最初はJAZZを聴き、次いでドンカルロを四時間かかって聴いた、最後は女房の部屋で見つけた竹内まりやのCDを聴いた。ほぼ一日聴いていたことになる、竹内まりやは自分の好みではない、むしろ嫌いな部類である。大滝詠一や山下達郎のアンニュイさが堪らなく嫌である、我慢して聴いていると判った事が有る。歌詞が或る層のオンナにぴったり来る、歌詞を聴きながら分るような気がする。しかし、一方では夫婦だからと云って必ずしも全部解り合う必要は無いのだ、夫々が自立して生きて行くのだから全部解り合う必要は無いと云うことである。


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SA-4(2015/4/13記)



きのうSA-4が届いた。開梱して真空管をセット、出かける予定があったので続きは夜にしようと暫くお預けして出掛けた。


疲れて帰りアンプを触る気もせず風呂に入り寝てしまった。日曜日午前中なかなかアンプを触る気がしなかったので放置、散々トラブルの情報を見ている。素晴らしいアンプだが手放したと言う紹介で殆ど少々食傷気味、それがアンプを触るのを妨げているのだろう。



意を決して中古品を向かい入れる儀式をした。骨董品を使い始める前には必ずキッチンハイターを入れたお湯に一晩浸して消毒してから拭いて写真を撮ってから使う、口にするものを入れるから当然の事だが、アンプはハイターで消毒する訳に行かないので無水アルコールで全体を拭き、銅真ちゅうステンレスクリーナでパネル表面の酸化錆を落としツマミを磨いて薄化粧して(冗談)電源を入れる。



儀式を済ませパラゴンルームへ運ぶ、重量は一台26Kgと重たいが見た目が大きい分もっと重たく感じる。出力トランスが付いていれば軽く30Kgを超えるだろう。ネットで調べると輸入元ノアで以下の通り紹介されている。

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SA-4は一般的な管球式パワーアンプで用いられているアウトプットトランスを搭載していないOTL(アウトプットトランスレス)パワーアンプとなっています。SA-4はOTLアンプで正負2電源を供給するSEPP型、出力コンデンサーを省略し正負2電源を供給して中点をゼロ電位に保ち、出力管とスピーカーをダイレクトカップリングしたOCL構成を採用しており、アウトプットトランスだけでなく出力コンデンサも搭載していません。これによりアウトプットトランスによる捲線抵抗や漏洩インダクタンス捲線の浮遊容量などの悪影響を排除しています。



出力コンデンサに代ってスピーカーにDC成分が流れ込むのを防ぐため、SA-4独自のサーボアンプシステムを搭載しています。これは、ICが記憶した30mV~90mVの許容レベルを超えてDCが流れた場合に、このサーボアンプが動作して瞬時にSA-4とスピーカーを遮断するというものでスピーカーの破損を未然に防止しています。



16Hz以下をカットするコンデンサーをカップリングした補助系統も搭載しています。出力段は8本の6LF6で構成され、電源部には1kWを安定供給できる強力電源を搭載しています。



フロントパネルにはバイアス調整用の電流計及びメーターセレクター、半固定トリマーポテンションメーターを搭載しており、各出力管の電流バイアスやアイドル電流のチェックが行えます。


主な仕様は

出力      140W(8Ω) 280W(16Ω)
周波数帯域  0.1Hz~50KHz
歪率      0.1%以下(最大出力) 0.02%(20W)
真空管     ECC83x1 6FS5x2 6LF6x8
電源      AC100V 消費電力200W(アイドリング時)
寸法      480W170H480D 重量26Kg


接続するスピーカは初期パラゴンであるから間違っても150-4Cは絶対に飛ばせないので神経質になる。先ずスピーカを接続せずに電源を入れる、リレーがガチャガチャしてLEDが黄色から緑に変わり電流計の針がゆっくり上がり始める。150mA付近で止まるが時間とともに少しだけ変化する、V1~V8までの電流を見ると100mAから150mAでUper側とDown側の差異が50mA程度ある。一本一本の電流調整が出来ないのでUperとDown(SEPPだから上と下の表現)の6LF6を相互交換して電流値を概ね合わせる必要がある。これは面倒なので真空管試験機で測定して簡便に合わせる。



測定はメータ横のVRを右一杯に上げてバイアスを浅く電流値を最大にしてから内部のVR2トリーマで一本当り150mAに調整する、ピッタリに合わせることは不可能なので100mAから150mAの範囲に収めれば良い、ベストは120mAから130mAに収める事である。しかし、150mAで使い続ければ熱暴走を引き起こすので使用時にはバイアスを深くして100mAで使うのが最良である。150mAで使い続けるのはファン装着機に限られると謂う記事を見つけた。やはりそうかと合点が行った。ビーム管を150mAで使い続ければプレートが赤熱して熱暴走を引き起こすのは当たり前である。



SA-4の写真を色々調べてみると後期製品はバックパネルもスリットが開いている、最終製品はバックパネルの殆どに大きなスリットが切ってある、熱暴走を防ぐために空冷を意識したものだろう。トラブルが多いのでこのような改良を余儀なくされた結果であろう。ついでなら冷却ファンを付ければ良いものをと思った、その考えを裏付けるのが150mAで使用するのはファン装着時という記事である。近い内に冷却ファンを取り付けようと思っている。


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肝心の音であるが思ったよりも大したことは無かった、低域の量感が凄いと云う評判であったが、マッキントッシュの真空管アンプを使っているので比べると大したことはないと言わざろう得ない。しかし他のアンプよりは力がある、マイケルが出力トランスを嫌う理由も分る気がするがMC75やMC3500と比べるのは無理と言うものだ。ホーンスピーカよりコーン系やドーム系ではしっかりした音がするのだろうがドライバーでは少々物足りない印象である。しかし、三時間もすれば気に成らなくなった。安くて良いアンプであるからバックパネル穴開きがあと3セットあれば買うかも知れない。



ハワイでDardaさんにSA-4を買ったと云ったら、多分そうじゃないかと思ったと云われた、そうじゃないにしても買って欲しいと思ったらしく嬉しかった。ニューヨークでドンカルロを見て翌日ダラス空港からSA-4購入の連絡を取った。随分昔のことのように思い出すのであるが。そのDardaさんの夢はマイケル特別仕様のSA3000とSA-4と初期パラゴンを鳴らす事であると聞いた、リップサービスにしても嬉しい事である。まだ細かく詰めることがあるにしてもほぼ完成形であるから残りの仕事は音楽を楽しむだけである。






SA-4(2015/4/12記)



パラゴンがやって来て一年遅れでSA-4が届いた。

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カウンターポイントのアンプはトラブルが多いと聞くが自力で修理できるのも強味かも知れない、兎に角、初対面した。ネットでマニュアルを探し可能な限り対策を施そうと思っている。先ずは熱対策からだが、取敢えずフルオープンで鳴らしてみる。








by hal4550 | 2015-06-26 01:00 | カウンターポイント