HAL4550

奇妙な果実

奇妙な果実(2015/2/10記)



待っていたCDがタワーレコードから送られてきた、今日に間に合って良かった。三枚のうちの一枚の封を切り、最後のStrange Fruitを聴いた。いまは何にもしたくない、じっとしていたい気持ちに歌がさせた。

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Strange Fruit

Southen trees bear strange fruit
Blood on the leaves and blood at the root

Black bodies swinging in the southern breeze
Strange fruit hanging from the poplar trees

Pastoral scene of the gallant south
The bulging eyes and the twisted mouth

Scent of magnolias sweet and fresh
Then the sudden smell of burning flesh

Here is a fruit for the crows to pluck
For the rain to gather for the wind to suck

For the sun to rot for the trees to drop
Here is a strange and bitter crop



簡単な詩だが、自分で訳してみた。

ストレンジフルーツ

南部の木には奇妙な実が結ぶ
葉や根は血に染まる

吊るされた黒い体が貿易風に揺れる
ポプラの木に吊るされた奇妙な果実

美しい南部の田園風景
ひんむいた大目玉に歪んだ口

モクレンの甘く新鮮な香り
陽に焼ける肉の匂いがする

この果実はカラスが突付き
雨に打たれ風に吹かれる

陽で腐り木から落ちてゆく
奇妙で悲惨な果実があるところ





ソールフルなホセ・ジェィムズの歌が終り暫く無音の時間が流れる、どれぐらい時間が過ぎたかも分らないが今は何にも聞きたくないそのままじっとしていたい。素晴らしい音楽表現である、詩を読んで何度も繰り返し聞いてみるとその場面がまざまざと浮かんでくるだろう。




改めてVerve時代にノーマン・グランツのプロデュースで録音されたビリーホリディのLP全集を引っ張り出して聴いてみた、Strange Fruitは1937年の録音で作詞家ルイス・アレが作った曲だがビリーは1959年までの活躍で比較的初期に録音されたものだ。いままでどうしてこんなに素晴らしいLPを放置していたのだろうかと恥ずかしくなった。有名であるが苦手だったシャンソンのエディット・ピアフもそうであったが、それを聴ける年齢と言うものが有るのかも知れない、丁度良い時期にビリーもピアフも出会ったような気がする。


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ホセ・ジェィムズのYesterday I had the Bluseを通して聴いてみた、ブルースなのかソウルなのか分らないが中々良い、ホセ・ジェィムズは素晴らしい。ライナーにはホセ・ジェィムズのビリーへのオマージュが素晴らしい文章で書かれている。


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by hal4550 | 2015-06-24 01:00 | JAZZ