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HAL4550

播磨灘坂越浦




坂越の牡蠣、あの美味しさが忘れられず、播州赤穂まで坂越の牡蠣のふるさとを訪ねた。暇人と云われればその通りで有る。


赤穂も坂越も仕事で何回も通ったが随分綺麗に様変わりして驚いた。最後に訪れてから二十年は過ぎただろう。目指すは坂越浦、湾と呼ぶには小さすぎるし地図にも坂越浦と表記されている。一望できる高台から眺めて納得した、穏やかな入り江である。
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坂越の牡蠣養殖筏は坂越浦の沖に点在する。有名な広島の牡蠣、的矢の牡蠣、三陸の牡蠣とも違う、直ぐ隣り相生の牡蠣とも随分違うらしい。

坂越の牡蠣を育てているのは清流「千種川」であることは確かだ。中国山中の分水領千草町の江浪峠に源流を発し68Kmを経て坂越から赤穂御崎で播磨灘に注ぐ清流である。坂越辺りでも透き通った流れは日本有数の清流である。むかし千種川の清流沿いに江浪峠を越えたことがある。峠脇道に入った処には流れのすがたは無く、川の始まりかどうかも分からなかったことを思い出す。下れば道は日本海に通じる。


タクシーの運転手の話によると、坂越の牡蠣の歴史は新しくここ五年ぐらいと聞く、ブランドとして有名になったのも三年前からというので新参者だが味は天下一品であると云う、わたしもそう思う。隣の相生湾、こちらは大きいので湾だが、相生の牡蠣より数段美味しいと云う。相生の牡蠣も千種川と揖保川を売りにしているが味は少し違うようである、いずれも三陸の稚貝を種にしたと聞く。




大阪から新快速75分で赤穂に到着する。目的の坂越駅は田舎駅で周りには何にも無い、タクシーも止まっていないので終着播州赤穂駅で降りてタクシーで坂越漁港へ行くのが賢明と思った。
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あらかじめネットで調べていたが、ネットと実際は大違いであるのは周知のこと、小売販売店の冨田水産、鎌原水産、もう一軒ある。ネットでは別々の離れた店舗と思ったが同じ軒を連ねた小さな店である。それに比べて坂越漁港の牡蠣加工場は思った以上に規模が大きく驚いた。平日にも関わらず駐車場は満杯で溢れた自動車が道端にも留めてあるほど大賑わいで土日なら大変な騒ぎであろうと想像できる。
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昼も大分過ぎていたので先ずは食事をすることにした。「牡蠣加工場」に併設の海の駅「しおさい市場」の「くいどうらく」は順番待ちで当分は順番は廻って来無さそうである。そうこうしている内に焼牡蠣の食べ放題は予定終了になり申込むことはできなかったので座敷に案内してもらった。今更食べ放題なんて無理だろうから座敷の方が都合良い。
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酢牡蠣、牡蠣雑炊、牡蠣フライ、蒸牡蠣、ワッパ汁、あなご一本巻き、牡蠣海苔巻など食べきれないほど注文した。味はもうひとつ、拙宅の酢牡蠣の方が何倍も美味しいと女房は云う、わたしもそう思った。席が取れなかった焼牡蠣は写真だけ撮らせてもらった。
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冨田水産へ行き2Kgを2個準備してもらった。2Kgで約24個ぐらい入っている。生食賞味期限が25日まで四日間である。その4Kgの牡蠣をぶら下げてタクシーで赤穂温泉へ行った。
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その坂越の牡蠣であるが冨田水産鎌倉水産(ここのカキヨメブログは面白い)も隣同士で同じ牡蠣である、電話FAXで注文できるので是非楽しんで欲しい。1Kgで850円10個ぐらい入る、箱代が300円と送料で受取後振込が可能。殻付牡蠣を敬遠される人が多いと思うが、要領が分かれば簡単である。わたしは1個を10秒ぐらいで剥ける様になった、それで牡蠣剥アルバイトに行こうかなと思うほど上達すれば面白いものである。牡蠣剝きナイフも同時に送ってもらうことをお勧めする。


帰って早速、自宅のコンロで焼牡蠣をしたが大変なことになった。焼けるにつれて殻が飛び散り、そして爆発するので火傷覚悟であった、自宅の焼牡蠣は薦められない。残りの牡蠣を剝いて明日は牡蠣御飯の予定だが酢牡蠣と生牡蠣も食べようと思う。
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2Kgはお土産で差し上げようと思ったが昨今のノロウィルス騒ぎで躊躇し、結局自家消費に決めた。余れば最後は漬け込もうかと思っている。坂越の牡蠣は11月から3月まで、あと何回楽しめるだろうか。


牡蠣御飯を炊いた、牡蠣を剥き揚げを小さく刻み白醤油と日本酒で味を調え、炊き上がりに青ねぎを混ぜる、とっても美味しい、牡蠣はご飯とも良く合う。
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by hal4550 | 2014-01-23 15:30 | その他