ゲルニカ
今日はマドリッドが最後で旅の終り、そして、ゲルニカとフラメンコを見る日である。調子を崩していた女房も「銀座」の日本料理が効いたのか調子を戻している。
もう一回お寿司を食べれば元気になれる気がするというので、今日も昼食を「銀座」に行ってみることにした。
お昼の銀座に一番乗り、写真をとっても構わないと板前の森川さんが云うので遠慮なしに写したが、やはり気恥ずかしさが付きまとう。冬場のマグロは養殖マグロだそうだが、それでも旨い、トロはもっと旨く、更に二貫追加したいのをじっと我慢して後はウニとチラシにした。奥さんが大阪豊中の出身で長いことスペインで板前をしていると聞いた。銀座の社長は京都出身で食に対する拘り方が凄い方らしく夕べ会計をしてくれたご老人がそうらしい。二言三言しか話さなかったが、頑固そうだ。
ゲルニカを展示してあるソフィア王妃芸術センターはプラド美術館からも近く、ホテルから歩いて15分、AVEアトーチャ駅の横にある。スペインの現代美術、ピカソ、ダリ、ミロ、ファン、グリス、タビエスなどが展示されている。二階にピカソは展示してあるが、全部で30点余り、ゲルニカと泣く女、青衣の女を除くとあとは小品ばかりだが、ゲルニカに圧倒され一時間近く見とれていた、それもカフェテリアでの休憩を挟んで二回も三回も見た。ゲルニカは京都でピカソ展が開催されたときパネル展示してあり、いつかマドリッドで本物を見てみたいと思っていたので願いが叶い嬉しい。京都ではテーマごとの展示で、青の時代、ミノタウルス、等々初期から最晩年まで網羅されていたので、このソフィア王妃芸術センターより見応えがあったが、やはり、ゲルニカには圧倒される。
結局、写真は禁止されていたので一枚もない、いや、ピカソは、ゲルニカは、写真なんぞに収めてはいけないような気がした。 一階のショップでゲルニカのポスター写真二枚と、ゲルニカの画集、制作過程解説を買い求めた。
夜は息子夫婦と落合い、フラメンコの老舗、Corral de la Moreria(コラール・デ・ラ・モレリア)の席をホテルのコンシェルジュにとってもらった、しかも間際にも関わらず超満員の店内で最前列の特等席に席替えしてくれたマネージャ氏にチップをはずんだのは当然。その驚くべきギター、歌、タップの全てを含めてフラメンコという総合芸術の神髄に触れたような気がする。詳細については知識の持ち合わせが無く陳腐になるから写真を見て戴きたい。女房は暫らくフラメンコを習ってしたので細かく説明をしてくれるのだが、2014年旅のフィナーレに相応しいエンターテイメントだった。
興奮覚めやらぬまま、ホテルのラウンジでカクテルを楽しみ、As time goes byを弾いて貰い時の過ぎる夜を惜しんだ。さあ、頑張って働くぞ、そして来年はイギリス・フランスの旅にするぞ.....と他愛もない戯言を云って見たりして。
最後まで拙ブログをご笑覧戴きありがとうございました。