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HAL4550

古唐津の花入れ




庭の松の剪定も終わり漸く冬支度が出来た。見渡すと椿が少なくなっている、薮椿、姫椿、有楽詫助、都合4本の大きな椿が酷暑で枯れてしまった。淋しい限りである。


その代わりに早咲きの山茶花が二週間ほど前から咲き始め、満開になろうとしている。例年になく大輪のピンクのチフレの花びらが美しい。家にある花瓶に入れてみたがどうもしっくりこない。伊賀や立杭も悪くないのだが花瓶の方が勝ってしまうように見える。

山茶花に合う花壺を求めに馴染みの京都産寧坂の骨董屋に出かけた。京都市美術館で開催中の竹内栖鳳展を見て、骨董屋近くの漬物屋で千枚漬けの上がり具合を確かめるついでもあったのだが。


栖鳳展はあと2日で終了と云うこともあり、平日ながら大変な混雑であった。見たい絵は三点だけ、ベニスの月、おぼろ月、斑猫である、いずれも素晴らしかった。千枚漬けの方は十月の天候不順が祟り、いまひとつの仕上がりであと十日もすれば蕪の甘みも増して本来の仕上がりになると云う、楽しみだ。

さて、壺の方であるが、前から目をつけていた桃山から江戸初期の朝鮮唐津であるが釉薬のかかりがいまひとつ気に入らない。じっくり見回すと蛙に化けて潜んでいた古唐津の自然釉薬というか灰被りの花入れを見つけた。釉薬を使わない灰被りで素晴らしい出来である。淡い花にしか合わないだろうが、いま欲しい物にぴったりだ。この古代唐津は朝鮮唐津の前時代桃山のものと謂う。


それと、亭主が奥から持ってきた元代の龍泉寺青磁の水盤を貰って帰った。龍泉寺青磁は花を生ける気はなく床の間に置くつもりである。古唐津は山茶花を入れると素晴らしい、花入れだけで見るより、山茶花を入れると一段と引き立つようだ。その隣は夏に同店で買った近藤悠三の柘榴の花入れである。悪くはないが今年の山茶花には断然古唐津である。他愛もないはなしで、いよいよ師走に突入する。
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エキサイトブログがシステム変更して各所に弊害が出ている、夕べから画像の取り込みが出来なくなった、システム移行時にトラブルは付き物だが早く解消して欲しい。


by hal4550 | 2013-11-30 09:50 | その他