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HAL4550

デッカ・デコラ電圧変更

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デッカ・デコラの電源は英国仕様だと220-240V50Hzでプラグは右図のカテゴリー1が使われている。

デッカ・ステレオ・デコラを日本で使用するためには4っの変更をしなければならない。もしも電源変換装置を使うのであれば電源プラグの取替えだけで済むのであるが、なるべくなら日本国の標準電源で使いたいのが心情。不思議なマニアは240Vで使ったほうが音が良いと云う人もいるが私はそれを信じない。


電源の接続であるが下図の上側茶色はプレーヤの電源線、もう一方は電源スイッチを介した一次側で、下側黒線はアンプ電源部の入力である。緑色はアース線。
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先ずは電源プラグの交換、次にアンプの電源タップの切替え、そしてプレーヤの電源パッチの切替え、そして60Hz地域での使用ならモータのプーリ交換である。当たり前だが50Hz電源変換装置を使えば交換の必要はない。

アンプの電源タップは100/200/220/240Vと0/10のサブタップが用意されている。これにより100/110/200/210/220/230/240/250Vの設定が可能である。日本で使用する場合は0と100Vにタップすればよく米国での使用は10Vと100Vで良い。
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ガラードの切換の様子は前ブログのとおりで100-110Vと200-240Vの二種類の切換しかない、これはモータコイルを並列か直列接続にするパッチワイヤである。プレーヤの電圧変更においてはモータを焼き切らないように細心の注意が必要である。アンプはフューズで保護されるがモータにはフューズは無いからである、下図は100Vに変更したものである。
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そして、Garrard301の60Hz地域でのプーリの変更であるが、説明書によると50Hzアルミ、60Hz真鍮のプーリが用意されている。50Hzをコンバータで使用したほうが音が良いと云う話もあるが、これも信じない。


電源の取り外しのためにハーネスを外す必要がある、結構頻繁に調整を行うので写真のとおりハーネスにタグを付けて回路図の記号と番号を書き込んだ、これで取付け取外しが容易になった。
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デッカ・ステレオ・デコラの購入にあたり、ネットで情報を探したが殆ど知りたいことは掲載されていなかった、それでも数少ない情報がヒントになり有難かったので自分が知り得た情報は公開したいと思う。
by hal4550 | 2013-03-07 06:00 | レコード