78RPM
弥生三月、先ずはさておき折角デッカ78rpmのカートリッヂがあるのだからSPを聴いてみようと思い立ち、件のレコード屋に行った。
EMTもオルトフォンも65μSPカートリッヂは有るのに78rpmに手を出す気が起こらなかったのだからDeccaカートリッヂには不思議な魅力があるらしい。
グールドやフルベンのLPを20枚とSPを3枚買った。Albert AmmonsのBass Goins'CrazyとSuitcase BluesのBlue Note盤は良さそうである。
ブルーノートと云うだけで大枚をはたいて買ったレコードだが聴いてみると軽快なピアノソロの良い演奏だった、先ずは小手調べ。
コロムビアのEugin Ysayeのヴァイオリン・ソロ、イザイのヴァイオリンはとても美しい、片面盤なので古く音量も小さいが甘美なRondino op32である。
そして、クライスラーのボヘミアン・ファンタジーはスメタナの曲、とてものんびりしていて牧歌的雰囲気が良い。
今までSPは保管場所を沢山占有するので避けていたが、ゆったりとした日々を送りなさいという啓示かも知れない、今こそがSPを楽しむ時期ではないだろうか。
しかし、このままクレデンザまで突っ走るだろう、全く懲りない奴であると自覚しているが三枚のSPに背中を押された弥生初日であった。
by hal4550
| 2013-03-01 12:00
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