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HAL4550

ベネチア

いよいよ旅も最後の地、ベネチアを残すだけになった。ミラノ中央駅からユゥロスター特急列車で二時間半、車窓に遠くアルプスの急峻な山々と葡萄畑や村々の城が途切れることなく愉しませてくれる。
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ベニチアに近づき景色が一変する、海の色だ、明るいイタリアの色、北イタリアとは色彩を異にするベネチアのサンタルチア駅に到着した。列車を降りると広場の前は直ぐ船着場、ここは自動車が通れる道が無く水上バスがベネチアの交通手段、あとは歩くしかない。72時間バポレット・チケットを買い、サンマルコ広場近くのホテルへ向かった。艀のような簡単なボートでちょっとの時化でも間違いなく運休するような水上バスである。
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ホテルにチェックインして先ず向かったのはTeatro La FENICE、演奏会が無いか確かめるためだ。路地を抜け小さな橋を渡ると、そこはフェニーチェ劇場、思ったより小さい。ベルディの椿姫・リゴレットやロッシーニの作品が初演された劇場として有名なところで、スカラやベローナ・ローマの主要劇場に懸ける前に様子見のための役割があったと思う、ミラノ・スカラ座近くのグラントホテルに27年間も住んでいたベルディが初演をフェニーチェ劇場に選んだ意味が分かるような気がする。町の陽気さが作品の成否を助けてくれそうな場所である。
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予想通り演奏会は18日までない、劇場ツアーは明日にでも来ようと思う。劇場近く水路端のVinoVinoでパスタとリゾット、そしてGayaのAmarone2008を飲んだ、値段は60e日本で売っている値段と同じであるが、やはり独特の香りと味が美味しい。

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部屋の窓を開けると広がる運河と寺院、ベネチアが満喫できるWestin ReginaHotel。
ゴンドラに乗ってカンツオーネも聞きたいし、ムラーノ島のガラス工房も訪れてみたい、実に楽しいところだ。
by hal4550 | 2013-01-04 15:08 | その他