HAL4550

オイルフロート

Rigid Float 13"

Rigid(リジッド)Float(フロート)一見相反する言葉のようでもあるが、実はそうではない。

硬く浮いている、浮いているのだがしっかり固定するという意味だろうか。成程、取り付けたカートリッヂのレストを持つとフニァフニァであるがレコードをトレースし始めると溝をしっかりグリップする、針先を支点にしてピボットの方が浮いて回転する。面白い、針先は演奏中はトレースの負荷で半固定されるのでオイルフロートのピボットがレコード溝を針先が進んだ分だけ回転する訳である。ピボッドがベアリングであれば回転負荷で針先にストレスの影響が出る。そしてアームも共振するだろう。オイルフロートは単純明快だ、針先にピボッドの負荷はかからない。

今までも、グレイなどオイルダンプアームは存在していたが、取扱の不便さ注油など保守の面倒さから主流とは成り得なかった。それに加えスマートなアームは存在しなかった。アーム本体が重たいと感度は悪くなるので、アームは針圧と共に軽量化へ進んで行った。グレイの頃はカートリッヂ本体も大きくて針圧も重たいので、あれで良かったのだろうが今では好事家しか使わない。
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さて、このオイルフロートがどのような構造でオイルがこぼれないのか非常に不思議だが、実際の取扱は簡単だ。近年カートリッヂは周波数特性を上げるために楕円針が主流になってきて丸針は余り好まれない傾向にある。しかし、ピボッドの回転負荷が無いのであれば丸針の方が接触歪みに対しても良いように思われる。

実際にTSD15の丸針と楕円針を聴き比べて見ても丸針の音は良い。普通のアームではトラッキングエラー角の大きい内周において楕円針はカッターヘッドとなる、そのための歪は大きく、ピボッドがフリーなオイルフロートやリニアトラッキングはこれを回避できる。カッターヘッドも特殊な楕円針でリニアトラッキングの構造である。

Rigid Float"13を使用してみて驚いたが、カウンターウェイトのネジが15cmもある。自重の重いSPUはバランスに苦労するがウェイトを追加してなるべくピボット近くで適正針圧を印加出来るようにしたい。いまは大小二個のウェイトを付けているが大大二個でテストしてみたい。これによりカートリッヂの垂直感度が確実に高まると思う。

そういえばVanDenHall(MCH-Ⅰ)はラインコンタクト針だったので比較するのも良いだろう。また、第一声の不満であったパイプの色斑は漆の塗りむらのようだ、余り気にはならなくなってきたが最初に凄く悪い印象を与えてしまった。


この会社のスピーカも面白そうで、いざ、鎌倉へ、行ってみるかという気になりかけている。


Viv laboratoryのホームページは以下の通り

http://www.vivaudiolab.com/Rigid_Float.html
by hal4550 | 2012-05-15 16:38 | EMT