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HAL4550

Westrex

この数週間Wowowでは座頭市シリーズ29作品を一挙放送している。

子供のころ父の仕事の関係で邦画を良く見た。発色では東宝が一番、東映は薄暗い時代劇の印象、日活は青春色と各社のカラーが出ていた。

座頭市は大映の作品で監督は毎回変わっているが、勝新太郎の個性に染められ誰が撮っても座頭市である。ストーリは毎回同じだが飽きずに見ている。監督によって理不尽さが少しずつ異なる。


座頭市を話題にしたのは、巻頭タイトルにWESTREX Recording systemとクレジットされているからである。リマスターされているのか音は極めて悪いが、やはりWestrexの音がする。

先日、海の底というアメリカ映画をWowowで見た。録音システムはWesternとクレジットされている。映画館独特の音だったが、Westrexはさすがに其処までは及ばない。



拙宅ではLondonWestrexのアンプを一時期使用した。そのころLittonグループの一員になっていたWestrexは大阪に出張所があり事務所が近かったことから所長のKさんと親しくなり回路図や納入リストなど様々な資料を貰い受けた。

Kさんの紹介で通天閣の下にあった松竹の映画館に出入りするようになり、館主が高齢で近々小屋を閉めるのでWEのスピーカを引き取ってくれないかと言う話があったが、一向に進まず、それっきりになった。

当時、京都に佐々木さん、東京に八島さんの二人がWestern収集家として有名で機械を譲り受けたり、教えを請うたりした。
WestrexA10を譲り受け、RA1474を改造してプリとして使用していた。Western16Aを購入予定であったが結局実現しなかった。London2080/2090も結構良い音がした、41/42/43 86/87 80/85もメンテナンスしたが自宅に入れることは無かった。きっかけは覚えていないが、ある日を境にWesternからぷっつりと足を洗った。



数年後、伊藤喜多男さんや池田圭さんの本を読みWesternの深遠さに身震いがした。

伊藤喜多男さんの文章は機智に富み江戸小噺を読んでいるようで小気味良かった。身近に話せる佐々木さんや八島さん八木さんとは違い、伊藤喜多男さんは雲の上の存在だった。ステレオサウンド誌に文章が書ける人はやはり憧れの遠い存在になってしまう。

Vinvan先生のサイトに伊藤喜多男さんの資料が公開されていることは、貴重なもので、とても嬉しく、折に触れ懐かしく読ませて戴いている。

いつもながら取り留めのない文章で、赤面の至りであるが、古いアルバムをめくっていたら写真が出てきた。
1975年 LondonWestrex2278A FM局用アンプ
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1978年 WestrexのアンプA10
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1978年 Maranz 7CとWestrex 350BパラプッシュのA11が欲しかった。
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頼まれて修理したWE86
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1975年 長男誕生 A7 横にJBL4320
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1978年次男誕生 4550(2440に2397ウッドホーンとツイータは075酷い音だった
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by hal4550 | 2011-11-16 15:14 | JAZZ