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HAL4550

好事魔多し

ロッシーニのオペラに絹のはしごというのがある。恋人と密会するために、夜な夜な窓から絹のはしごを下ろすのであるが、ロッシーニのオペラは大体において序曲が有名である。
軽やかでテンポが良くて絹ずれのようにするりと通り抜けるのである。絹のはしごも6分ほどの序曲であるが本当に絹のはしごのような序曲である。オーディオクラフトのPE-6000Signetureは絹のはしごを本物以上に見事に表現してくれるのである。


好事魔多し、PE-6000sigを持ち帰って3日目にはスピーカの中にネズミが入り込んでしまったようである。ゴソゴソとノイズが時折はいる、その内に納まるだろうと思って電源を3日3晩入れっ放しにしたが、矢張り右の低域からゴソゴソとノイズが出始る。

しかし、全体の音としては限りなくハイファイである、かなり追い込んだ音のようで隙が無い、そして絹のはしごの音である。

イコライザのなかにゴソゴソとねずみが居ては始末が悪い、真空管アンプでは大概真空管を交換すれば直るのだが、同じようにトランジスターを交換すればよいだろうと思う。回路図を見ていないので断定は出来ないが、差動式3段NFイコライザのようである、それにインピーダンスを下げるために先頭にもう一段ついているシンプルな構成である。選別部品を使用しているが、このなかにネズミは潜んでいる。
好事魔多し_c0064260_21532596.jpg

メーカに修理依頼するために一先ず入院した。わずか一週間のハーレムだったが楽しい日々を過した。きっと元通りになって帰ってくる事を切に願わずに居られない。
by hal4550 | 2011-09-04 22:00 | EMT