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HAL4550

MACオーディオ(2)

Win7で三ヶ月かかって辿り着いた高みにMacOSXは僅か3時間でリーチした。誤解を承知で言っているのだが、それ程簡単に出来てしまう。
出荷直前に機種変更をしたのでMacが届いたのは一日遅れの朝一番になった。それから四苦八苦でもないが、すんなりとは行かなかったものの3時間で音が出るようになった。もしも、MacOSXの操作が分かっていれば30分で完了していたであろう。それほどに設定するところがない、と言うかチューニングは出来ないようだ(インプリが進めば方法が分かるかも知れない)。
音質等であるがWin7とは別な種類の音である。美しく鋭い日本刀のような切れ味である。接続ケーブルやベースはWin7の環境をそのまま使用しているので最高の環境と思うのだが、デジタル信号はMacから光ケーブルでFirefaceUFXに接続されているのでUSBは経由していない。使用している光ケーブルはWIREWORLDのSupernova6で光ファイバー280本を束ねた優れものである。

音の鋭さと艶やかさは格別であるが音場の形成は得意としないらしい。音の陰影や前後感は今の状態では出てこない。ぱっと鳴らして、これだけ鳴ればオーディオファイルが夢中になるのは仕方ないだろう。しかし、この艶姫に陰影を刻み込みWin7Cubase5の処まで持って行くのにどれだけ苦労をしなければ成らないのか楽しみである。

帰宅して一時間ほど聴いた中で、耳に憑いて不味い点が一箇所ある。初音のアタックがフライングして瞬間聴こえることがある。信じられない事だがレコードでも次トラック(音溝)が先にエコーのように聴こえる事があった。このような現象であるが、もっとはっきりと0.3秒ぐらいの音が先に出てしまい音楽が始まる。TotalMixが原因かも知れないが曲の最初だけでフライングのように聞こえるのは、Win7では無かった不具合である。

前にAmarraの音の良さの秘密が分かったような気がすると書いたが、Amarraの設定画面を見るとAmarraはデータの先読みをしてメモリーに展開しているようだ。確証は持てないが先読みでディスクIOの問題から解き放たれるので再生音は完全に有利である。Cubase5でもディスクIOの無いデータファイルを作ってやると音は確実に良くなる。メモリーには展開できないのでキャッシュを利用するためにディスクIOより低速のUSBやネットワークを使って誤魔化すのだが確実に音は良くなる。

過って音が良いと評判のMASH再生ポータブルCDはデータの先読みをしていたと記憶している。これはポータブル故の音飛びを防ぐための機構であったが、これが高音質を生み出していた。
by hal4550 | 2011-03-05 00:58 | PCオーディオ